古代のからのつながり。化石の山

SPONSORED LINK

今回も前回に引き続き、自然遺産をご紹介したいと思います。
今回のご登場はイタリアの世界遺産に2010年に仲間入りしたサン・ジョルジョ山です。
今回仲間入りと表現したのには秘密があります。なんとこのサン・ジョルジョ山。元々はイタリアには存在しないものでした

サン・ジョルジョ山は元々スイスの世界遺産の1つでした。元々はスイス国内の範囲のみが自然遺産に登録されていました。
この山は木々が生い茂る非常に緑豊かな山ですが最大の特徴は中生代三畳紀に属する5つの地層から大量に化石が出土していることです。
三畳紀は有名なザ・恐竜といえる恐竜が生息する以前の時代です。
目立たないように見える時代ではありますが、小型の恐竜が出現し、恐竜の時代の幕開けを感じさせる重要かつ興味深い時代です。
また私達ヒトの属する哺乳類が誕生した時代でもあります。
このように顕著で、普遍的な価値を認められ、スイス国内の範囲は2003年に世界遺産に登録されました。
この世界遺産はスイスのイタリア国境沿いにあり、最初に採掘のきっかけを作ったのはイタリアでした。
工業用の材料を採掘していたところ化石が出土しました。
このイタリアで採掘した地層はサン・ジョルジョ山の属する地層でしたが、
スイスで化石が発見されるまで、サン・ジョルジョ山の化石には注目がされていませんでした。
しかしサン・ジョルジョ山でチューリッヒ大学によって系統立てて行われた発掘調査によって、
膨大な化石が発掘されたことによって注目度と重要度が一挙に上昇しました。

このように2003年に化石の出土を大きな理由として自然遺産に認定されましたが、
2010年には地層上はイタリアと繋がっていて、同じように化石を出土するイタリアの地域にまで世界遺産の範囲が拡大し、
晴れてイタリアの世界遺産は1つ登録数を増やしました。

しかし、世界遺産は基本的に保護を目的とし、スイス国内でも景観保護地域に指定されているため、
遊び気分で発掘体験などをすることはできません。
また発掘された化石のほとんどはスイスの博物館にあるというのもイタリアの世界遺産という観点で見れば非常に残念です。

このように景観ではなく、学術的な部分で世界遺産に登録されているため、
観光で行ってもがっかりすることにもなりかねませんが、景観も素晴らしいです。
静かな湖の向こうに聳え立つ緑の山は、どことなく日本らしさを感じさせ、見た人の感性を刺激します。
しかしご覧になるときには、完全に楽しみきるためにも古代の化石などについて予習しておくといいかも知れませんね。

SPONSORED LINK
合わせて読みたい!イタリア世界遺産・自然遺産編の関連記事